20年以上タンスにしまったままの着物は一度洗ったほうがいいですか?

お客様が特に気になる点をご連絡いただければ、より良いお手入れ方法をご提案いたします。タンスにしまいっぱなしの着物でよくあるトラブルとして、

  1. カビっぽい臭いや、防虫剤の臭いが気になる
  2. 着物や胴裏に茶色いシミやカビが発生している
  3. 湿気で着物が縮んでしまった
  4. 防虫剤や香り袋がシミになった

などが有ります。

  1. まず湿気があまり無い日(お天気が3日ほど続いた日)に、直射日光の当たらない風通しの良い場所で、着物を虫干ししましょう。それでも臭いが取れない、又は場所が無い、ちょっと面倒という方は、弊社の【虫干し】【オゾン丸洗い】 をご利用ください。オゾンには、殺菌・消臭作用があります。
  2. カビが発生してしまっている場合は、上記Q&Aのような処置が必要です。胴裏のみ全体的にカビが有る場合は、 【胴裏交換】 をお勧めします。
  3. 縮みが軽度な物は部分的に解いて仕立直しをします。重度の縮みの場合、部分的な仕立直しでは綺麗に直らないので、 【洗い張り】 した後、 【お仕立て】 することをお勧めいたします。弊社の 【洗い張り】 はオゾン水を使用いたしますので、かび臭さも取れます。
  4. 二種類以上の異なる防虫剤を使用した場合、化学反応により液化してシミになる場合があります。また、昔よく使われていた香り袋も、袖のたもとに入れっぱなしで保管しておくと、黄色いシミになる場合があります。このケースは直らない場合が多々あります。

こまめなお手入れと適度な虫干しが、着物をより長持ちさせます。

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