よくあるご質問

お客様からお寄せいただいたご質問をご紹介します

お申し込みやその流れについて

当サイトでは「お見積システム」を導入しております。

これは、きもののお手入れというと実際に現物を見てみないと金額がわからないといった現状を踏まえ、大切なお着物をお預かりする前に概算ではありますが金額を確認し、納得した状態でお申込いただきたい思いから導入いたしました。

ですのでご希望のお手入れをカートに加える感覚でお見積に加えていただくことでおおまかな料金をご確認いただけます(申し訳ありませんが、一部商品については現物確認後お見積提示とさせていただいております)。なお、サイト上でのお申込完了は正式な契約成立ではございませんのでご安心ください。

サイト上での申し込み完了後、お着物をお預かりした上で正式なお手入れ価格をご提案させていただきます。

いえ、無料ではございません。価格が0円となっている商品 【シミ抜き】 につきましては実際に商品を確認させていただいた後のお見積提案とさせていただいております。

これは上記の商品はシミの状態、経過期間、種類によって大きく金額が異なるためです。各商品の詳細ページに参考となるものをご用意しておりますので一度ご確認くださいませ。

「きもの119パック」とはサイト上でのお申込が完了したお客様にお送りする、お着物をご送付いただくためのパックになっております。

中に「申込書」・「送り状」が同封されておりますので、申込書に必要事項をご記入いただき送り状を貼り付けて折り返し当社まで返送いただけるようにしております。「きもの119パック」送付に関する送料は全て当社が負担いたします。

なお、お手入れが完了した商品につきましては高級文庫紙に入れ、専用の箱に梱包した上で安全に配送させていただきます。

はい、お申込いただけます。

例えば、5枚のお着物について全て丸洗いをご希望される場合は、5個の「オゾン丸洗い」をご注文いただけます。

まったく同じ種類のお着物であれば着物の種類を選択後、個数の欄に「5」と入力し「お見積に加える」

種類の異なるお着物の場合はそれぞれのお着物ごとに1枚ずつご注文ください

送料については以下のようになっております。

・当社からの「きもの119パック」送付:無料サービス
・お客様からの「きもの119パック」返送:無料サービス
・お手入れ完了後の商品発送:有料
・キャンセル後のお預かりした商品返送:有料

【送り先地方別送料】
北海道:1,980円(税込)
東北・関東・信越・北陸・中部:1,100円(税込)
関西・四国・中国・沖縄:770円(税込)
九州:550円(税込)

ご安心ください。

当社はお仕立て前の加工からお仕立て・着用後のお手入れ、リフォームまで和服に関する総合加工専門会社として30年以上の実績がございます。お客様からお預かりした大切なお着物ですから、配送用の梱包方法や箱(専用の箱にシワができないように丁寧に梱包いたします。)にも気を使い責任を持って配送させていただきます。

お問い合わせフォーム またはお電話でのご相談も承ります。一度お着物を見せていただければ正確なお見積もりを差し上げます。お見積もり内容がご納得いただけなければ、キャンセルも可能です。
返品の際の送料はお客様負担となります。予めご了承ください。

お見積もり内容に問題がなければ、お客様より契約承認のご回答を頂いてから作業を進めさせていただきます。契約承認のご回答を頂いてからのキャンセルはできませんので、あしからずご了承くださいませ。

別途送料・代引手数料(代金引換の場合)・銀行振込手数料(銀行振込の場合)がかかります。(現在、カード払い・コンビニ決済・電子マネー決済はお取り扱いしておりません)

西日本を中心に多数の呉服店様とも取引実績がございますので、保管や品質管理等はご安心ください。また、作業完了後の商品は専用の箱に梱包してお客様へ発送させていただきます。

PL保険、受託品賠償保険、火災保険等に加入しております。ただし地震による被害や地震または隣家による火災などに起因する物は弊社は免債となり、保険が適応できない場合があります。

当社の作業に起因する事故の保障は請負契約・寄託契約・クリーニング事故賠償基準等に基づきます。

配送中の事故等による保障は各運送会社の規約の準じます。

お手入れサービスについて

(1)軽度のものなら、 【オゾン丸洗い】 でおおよそ取れますが、中には頑固なカビもありますので、オゾン丸洗いで落ちない場合は、別途 【シミ抜き】 が必要です。

(2)カビが茶色になっている物は、生地が変色してしまっているので、 【オゾン丸洗い】 後カビの部分を漂白して、染料で色直しする必要があります。(2)のケースは(1)のケースに比べ、お直し料金も高くなります。

カビは生き物ですので、酸素・栄養分(生地の糊成分など)があれば、特に高温多湿な状態で繁殖するので、保管には十分注意しましょう。

お客様が特に気になる点をご連絡いただければ、より良いお手入れ方法をご提案いたします。タンスにしまいっぱなしの着物でよくあるトラブルとして、

  1. カビっぽい臭いや、防虫剤の臭いが気になる
  2. 着物や胴裏に茶色いシミやカビが発生している
  3. 湿気で着物が縮んでしまった
  4. 防虫剤や香り袋がシミになった

などが有ります。

  1. まず湿気があまり無い日(お天気が3日ほど続いた日)に、直射日光の当たらない風通しの良い場所で、着物を虫干ししましょう。それでも臭いが取れない、又は場所が無い、ちょっと面倒という方は、弊社の【虫干し】【オゾン丸洗い】 をご利用ください。オゾンには、殺菌・消臭作用があります。
  2. カビが発生してしまっている場合は、上記Q&Aのような処置が必要です。胴裏のみ全体的にカビが有る場合は、 【胴裏交換】 をお勧めします。
  3. 縮みが軽度な物は部分的に解いて仕立直しをします。重度の縮みの場合、部分的な仕立直しでは綺麗に直らないので、 【洗い張り】 した後、 【お仕立て】 することをお勧めいたします。弊社の 【洗い張り】 はオゾン水を使用いたしますので、かび臭さも取れます。
  4. 二種類以上の異なる防虫剤を使用した場合、化学反応により液化してシミになる場合があります。また、昔よく使われていた香り袋も、袖のたもとに入れっぱなしで保管しておくと、黄色いシミになる場合があります。このケースは直らない場合が多々あります。

こまめなお手入れと適度な虫干しが、着物をより長持ちさせます。

【シミ抜き】 を指定してください。シミ抜きにはふっくら仕上げが含まれておりません。商品を当社に送付いただく際にシワになりますので 【ふっくら仕上げ】 料金を別途頂戴いたします、ご了承ください。
ただし、シミや生地の状態により、どの程度直るか、料金もいくらになるかは差が有ります。

シミが付着してから時間が経過すると、シミだけでなく、生地も変色してきます。茶色く変色したシミ(以下「黄変シミ:おうへんしみ」と書きます。)は、漂白してシミ抜きします。この際、生地の染料も抜けてしまうので、染料を調合して生地の色を復元いたします。

ただし、黄変シミが生地を脆化(ぜいか:もろくすること)している場合は、無理に漂白すると生地に穴が空く可能性が有ります。また、先染め商品は色が抜けると復元できないこともあります。(先染め:さきぞめ:糸を先に染めて、織りにより柄を作り出した商品)黄変が非常にきつい場合は、完全に漂白できず、染料で色直ししても色がくすむ場合があります。

大きさや場所、個数によっては黄変シミの上に柄足しや刺繍加工をすることも可能です。

ファンデーションや口紅程度のシミでしたら、 【シミ抜き】【オゾン丸洗い】 のいずれでも取ることは可能です。 【オゾン丸洗い】 は、 【ふっくら仕上げ】 がセットになっていますので、お得です。
【シミ抜き】 を指定していただいた場合は、ふっくら仕上げが含まれておりません。商品を当社に送付いただく際にシワになっている可能性もありますのであわせて 【ふっくら仕上げ】 もお申込いただくことを強くお勧めいたします。

どのような処理が良いかわからないときは、お問い合わせにてシミ抜きお見積りを指定していただくと、 【シミ抜き】【オゾン丸洗い】 や、その他お直しメニューの中から、ベストの組み合わせをご提案いたします。
(お見積りには少々日数を頂きます。)

【オゾン丸洗い】
衿や袖口の汚れ意外は特にシミはないけれど、全体に薄汚れてきた。古い着物の保管のにおいが気になるから、とりあえずお手入れしたい。など軽度の油溶性の汚れやシミ全体にある場合も、 【シミ抜き】 よりお得です。水溶性のシミ(汗・酒・雨)や黄変シミは 【オゾン丸洗い】 では取れませんので、別途 【シミ抜き】 を指定してください。

季節の変わり目にタンスにしまい込む前に、 【オゾン丸洗い】【シミ抜き】【汗処理】 をセットでお手入れしてから保存すると良いでしょう。

一部に正絹または麻・綿などの天然素材を使用している着物は、ご家庭での水洗いは絶対にしないでください。縮み・色移り・色落ち・スレなどの原因となり、修正不能になる場合があります。

長襦袢・半衿・居敷当など全てがポリエステルやウォッシャブル表示がある物(東レのシルックなど)の組み合わせなら、商品についているお手入れ表示や注意書きに従って手洗いして、軽く脱水してください。エマールなどのウール洗い用の洗剤等を使うと良いでしょう。(衿芯や衣紋抜きはおそらく綿を使っているので少々縮むかもしれませんが・・・)半衿や袖口などは、薄めた食器用中性洗剤を歯ブラシに付け、軽くこすり洗いしましょう。浴衣も同様にご家庭でも洗えます。

洗える襦袢に正絹半衿を付けている場合は、半衿だけはずして、別に洗ってあげてください。(かなり縮むので、風合いが悪くなるかもしれません)でも、色物や刺繍の半衿は専門店にお任せすることを強くお勧めいたします。

ご自宅でお手入れされる場合は、あくまでも自己責任で・・・

(1)お勧め!!【洗い張り】【シミ抜き】【お仕立て】 の組み合わせです。一番綺麗になり、サイズもぴったりになります。

(2)予算オーバーになるので最低限に・・・といわれる方

譲り受けた着物は一度はおってみて、鏡の前でくるっと一回りしてみてください。そのとき特に気になるところのみ 【シミ抜き】 して、短いな、小さいなと思われた部分のみ寸法直ししてはいかがでしょう。たとえば、小紋や紬などの普段着だから、袖が少し短くても大丈夫という場合は、身幅や身丈だけ長くするなどが可能です。

ただし、表地・八掛・胴裏のいずれも縫い代が無いと、寸法を大きくしたくてもできません。着物の前後の内揚に縫い代が無いと、胴裏や八掛に縫い代があっても身丈は出せません。また、振袖や訪問着など柄あわせの有る着物などは、反物の幅や縫い代が十分にあっても途中で柄が切れている場合はそこまでしか広げることはできません。

古い着物は、ほとんど折り目の汚れや色ヤケなどがありますので、大きいサイズに仕立直しするときは、その部分のお手入れ・お直しが必要になることも有ります。あくまでも「リフォーム」ですから、何処までお金をかけるか、十分ご検討ください。

「寸法が取れない」「シミが取れない」とあきらめていた大事な着物も、継ぎを入れたり、柄や刺繍を足したり、ヤケ直ししたりと、色々な方法をご提案できる場合も有りますので、遠慮なくご相談くださいませ。弊社からお客様への送料は頂戴しますが、お見積もりは無料です。

シミの種類や状態によって 【オゾン丸洗い】 で取れるものと、取れないものがあります。

何が付いたか覚えている場合は、事前にご連絡いただければ、判断できる物も有ります。商品を検品させていただければ、適正な方法とお見積もりをご提案させていただきます。

シミや汚れの度合いにより、 【洗い張り】 のみでは綺麗にならない場合があります。特に黄変シミやヤケは、漂白・色直しをしないと直りませんので、別途料金がかかります。

家庭用の洗濯機は、「ポイッ」と放り込んだら後は勝手にやってくれますが、着物はそうはいきません。 【オゾン丸洗い】 は、汚れた部分を弊社独自の着物専用洗浄液を付け、1箇所1箇所丁寧にブラッシングすることでシミや汚れを落とします。ホームページ上の機械は、あくまでも「すすぎ」をするために使用しています。

機械の中の溶剤も、常に複数のフィルターで浄化しながら使用しているので、いつも透明な状態です。また、回転槽の70%はその溶剤で満たしているので、着物に対する摩擦等も少なく、生地をいためることは有りません。

「丸洗いの基本は、溶剤管理から。」企業秘密なので詳しくはいえませんが、液の中のソープ濃度や、温度の管理、脂肪酸の測定など、複数の手法で常にベストな状態をキープしています。

着物のふんわり感は、「きせ」の部分で感じがずいぶん異なります。弊社のアイロン仕上の際は、この「きせ」をつぶさず、自然な丸みを残して全体をふんわり仕上げいたしますので、ご安心ください。

一部の店舗ではワイシャツのように「きせ」をつぶしてしまう所のあるようです。一度きせをつぶしてしまうと、アイロンでは元に戻せません。この場合は、ほどいてからのお直しになります。

「風合いが変わった」事に関しては、「柔らかくなった」のであれば、もともと生地に含まれていた不純物が取れ、風合いが良くなったとも考えられます。

また、生地に柔軟剤等を加工して柔らかく感じさせている商品は、丸洗い(ドライクリーニング)でこの柔軟剤が落ちることがあり、風合いが悪くなった、生地が硬くなったなどの声が聞かれる一因のようです。

いずれにしても、丸洗いすることにより、本来の生地が持つ風合いに近づいたといえるのではと思います。

着用ごとに汗処理することが一番望ましいですが、最低でも長期保存する前には汗処理だけでなく、全体のお手入れをしてから保管してください。気がついたら、変色して、お手入れ代が高くなったと嘆く前に・・・

夏物は、シーズンが終わってタンスにしまう前には、必ず 【汗処理】 をしましょう。袷の着物は秋・冬・春と長く着ることができますが、できれば季節ごとに最低一回はお勧めします。また、保管の状態や汗のかき具合で、変色の進行度合いも変わってきます。

汗や雨、お酒など、無色の液体がシミとなる原因の1つに、毛細管現象というものがあります。

無色の液体(汗やお酒など)が後にシミとなるのは、この毛細管現象により、生地に含まれる糊成分・不純物や、シミの成分や汗の塩分が溶け出し、淵に集まることにより、周囲と比べ見た目に違和感がでてくる・・・これが色が付いていない汗がシミになる原因の1つです。

後に茶色いシミとなるのは、この汗に含まれる塩分などが生地や染料を脆化(ぜいか:生地を変質させ、もろくする現象)させるためです。シミが茶色く変色するということは、人で言う「末期症状」であり、完治することは難しく、治療費も高額になります。汗抜きすることは、風邪の初期症状を副作用の無い薬で治療することと思ってください。今流行の「予防治療」ですね。

原因として、以下のことが考えられます。
①濃色加工剤が取れた。
②染料が取れた。
③力加減を間違えた。(スレの発生)

完全に直るとは断言できませんが、①、②はかなり目立たなくなると思います。③が一番厄介で、状態によっては、あまり綺麗には直りません。絹をはじめ、天然繊維のほとんどは、細い糸を撚り、一本の糸にしています。この細い糸が何らかの作用で部分的に切れ、毛羽立っている状態が「スレ」です。一度切れた糸は二度と元通りには直りません。「できるだけ目立たなくすること」が精一杯です。ただし、①~③のどの状態かは見てからでないと、どの程度直りかは申し上げにくいです。

①黒やその他の濃色の染色物には、色をさらに深く濃く見せる為に、「濃色加工」なる加工が施して有る商品があります。これがベンジン(揮発油)で取れた可能性があります。髪のつやを良くし、さらに黒く見せるためのリンスやコンディショナー、男性のポマードなどもこれに類する物で、ベンジンで濃色加工剤が落ちたということは、シャンプー(油・界面活性剤の一種)やお湯(水)などで洗い流せる事と同じです。

②通常の染色物は、水より油のほうが色落ちしにくいのですが、一部の染色物は揮発性の高いベンジン等でも色落ちすることがあります。また、油、水、摩擦、光など、色落ちする要因は色々ありますが、染料や生地によって堅牢度(けんろうど:染色の耐久性のこと)もさまざまです。自宅でシミ抜きをされる場合、必ず目立たない部分でテストをしてからにしましょう。

お仕立てサービスについて

前後の内揚の縫い代と、裏の胴裏と八掛の縫い代が足りれば、着用できるようにお仕立直しできます。いずれかの縫い代が足りない場合は、短いほうに合せて身丈を出すことになります。
部分的に寸法を出すことも可能ですが、身丈、裄、衿等、治す箇所が多くなるので、基本的には洗い張りしてからお仕立て直しをお勧めいたします。
洗い張りをせずに部分的に寸法を出したいという方は、店頭に直接持ち込まれる方のみ、お取り扱いさせていただきます。あしからずご了承くださいませ。
また、表の内揚部分や胴裏に継ぎを入れることで、さらに身丈を出すことは可能です。着用時に見えない部分で、継ぎを入れます。この場合は生地代・継ぎ代を別途頂戴いたします。

手縫い仕立てはその名の通り全て手で縫います。綺麗に縫えるようになるためには、かなりの年数がかかります。ミシン仕立ては針や送り歯などを特殊な物に変更したミシンで、主に直線部分を縫います。品質を重視しているので、かなりゆっくりなスピードで縫います。また手縫いもミシン仕立ても同様に、裏の釣り合いを考えて縫うためには、それぞれ異なった技術やコツが必要です。

洋装のミシン縫製は太目のミシンかつものすごいスピードで縫い上げますが、当社のミシンは糸引きキズを作らないよう、細めの針でゆっくりと縫い上げます。ただ、手縫いと違い、糸の上に針をおろすことになるので、解くと針穴が目立つ生地もあります。

ハイテク仕立ては、洗い張りや仕立直しの予定のない商品のみお勧めしております。大島や羽二重などはできるだけ手縫い仕立てをお勧めいたします。

はい、できます。
ただし、子供の身長などにより、裁ち方や縫い代、寸法、仕立て方も異なるので、一度 【洗い張り】 又は 【解き湯のし】 してからお仕立直しとなります。

着物を着るときには汗を吸い取る役目がある肌襦袢や裾巻きを身に付け、その上に長襦袢、着物と着ていきます。着物は「おはしょり」分だけ長襦袢より身丈が長く、それに対し、長襦袢は男性の着物のようにおはしょりせずに着用します。

女性の場合、長襦袢は袖振り・身八つ口くらいしか見えないのですが、白地の長襦袢以外にも、小紋調や絞りといった洒落たものもあります。衿元から覗く半衿には、刺繍や色物、夏にはビーズと言った素材も有り、お洒落を楽しめます。

【お仕立て付属品】 のページをご覧ください。

当社では八掛もご購入いただけますので、 【お仕立て付属品】 のページの八掛色見本帳をご覧の上、お仕立と一緒にご注文ください。小紋にどんな色の八掛を合せるか迷われるのならば、柄の中の1色に八掛の色を合せることもお勧めポイントです。

八掛には無地又は裾ボカシの2種類ありますので、お好みでどうぞ。表地が縮みにくい大島や紬の場合は、八掛地にも紬地を選んでください。パレス地の八掛を選ぶと、保管中に八掛のみ縮んでしまい、表に袋が入り、着用時に美しくありません。もちろん、お近くの呉服屋さんでご購入していただいてもOKです。

はい。できます。羽織からは名古屋帯、着物からは名古屋帯・袋帯のいずれかができます。

(詳細は 【帯お仕立て】 をご覧ください)

帯の仕立上り幅は8寸~8寸2分と後身幅に近い為、後身頃柄をお太鼓と前柄に使用すると脇山のヤケ汚れが出ないこともあります。上前見頃の柄を太鼓にすると、衽付けと脇の汚れやヤケが出る場合がありますので、シミ抜きなどの手直しが必要となります。また、羽織は上前身頃の衿付けを裁って仕立してあるので、上前身頃の柄はお太鼓には使用できません。

丸帯は表裏とも柄があるので、縦に裁って、裏地をつけることで2枚の袋帯になります。裏地や帯芯はこちらでご用意することができますので、おまかせください。

はい、できます。
着用時に見えないところ(おなか周り)の部分で帯地と帯芯に継ぎを入れることで、帯を長くすることができます。何センチ伸ばすかご連絡ください。ただし、同じところで表・裏・帯芯と継ぎを入れるとごろつきが気になるので、できれば帯芯を長尺のものに変え、表と裏の継ぎの位置も替えることをお勧めいたします。

「ぐし」とは、絹しつけ糸で表0.3mm、裏4mmくらいの間隔で細かい針目で縫うことです。生地を押さえる役目があるので、内揚や袖口など、「きせ」の崩れやすい絹布などに用います。飾りとしての役割もあります。

また、仕立の良し悪しを判断する為に比較しやすい部分です。当社の「ぐし」は、細かく、均一で非常に美しいとの自負があります。ちなみに、手縫い仕立も、ハイテク仕立もどちらも「ぐし」は手縫いです。

グシを入れる場所としては、主に内揚に入ります。留袖は通常「総グシ」といい、内揚に加え、袖口・衿・褄下・裾にも入れます。地域によっては、身八つ口に「通しぐし」を入れる所もあるようです。(東京より北の人に聞いた話ですが、魔よけの意味があると聞いています。身八つ口から入ってこないようにだそうです。)

加工サービスについて

基本的に可能です。変わったところで革の帯に加工したこともあります。
革の帯は一度締めたら、シワが取れません。ガード加工をしたためにシワが取れないと言われても困るので、この革の帯のお客さまにはご了解を得てから、ガード加工とお仕立をいたしました。

油性の汚れ(口紅、ファンデーション、皮脂など)を衿・袖口・裾や全体の軽度の汚れを落とします。水溶性のものに対して優れた撥水(はっすい)効果があり、通気性も損ないません。

着物のみガード加工している場合、通気性(適度な糸の隙間)があるので、しみを生地に刷り込むように押さえると、裏側に浸透してガード加工をしていない胴裏や八掛がシミになることが有ります。ガード加工済の着物にしみがついたらやさしくハンカチ等で吸い取ってください。

食べこぼしやファンデーション・口紅など粘り気のあるものは表面に付着しますが、しみ抜きで簡単に除去できます。熱い飲み物などはガード加工をしていても少々シミになることが有ります。こすらずにすばやく吸い取ってください。後は当社または全国すこやかガード会員のお店にお手入れをお任せください。

繊維の芯と表面にフッ素樹脂を加工してありますが、糸と糸との隙間はそのまま保たれており、通気性は変わりありません。ですからガード加工しても暑さ寒さは変わりません。

ガード加工は蒸発する物ではないので、着用やお手入れをしなければ効果は変わりません。すこやかガード加工は3度丸洗いをしても効果がほぼ変わらない加工なので、ご安心ください。

ただし、摩擦により効果が薄れることもあります。シミがついたからと言って必要以上にこすったり、雑なシミ抜き屋さんがシミ抜きすると、効果が落ちます。すこやかガード加工済の商品のシミ抜きは、当社または全国すこやかガード会員のお店へお手入れに出してください。

可能です。ただし、すこやかガードは特殊な加工ですので、染め替えやお手入れは当社または全国すこやかガード会員のお店へ出してください。

ガード加工は優れた撥水撥油効果が有り、通気性も有りますので、長襦袢にもぜひガード加工してください。お手入れでお預かりした商品で、振袖はガード加工済み(胴裏は未加工)、長襦袢はガード未加工という商品がありました。

不意に雨にあわれたとの事で、全体のシミを点検してくださいとのこと。ガード加工済みの振袖には全く水シミはありませんでしたが、ガード加工未加工の胴裏と長襦袢の振りの部分にたくさんの水シミが・・・水シミは縮みの原因になりますし、何よりシミ抜き代が余計にかかる・・・やはり、長襦袢にもガード加工しておけばよかったとのことで、お手入れと一緒に長襦袢にもガード加工の注文も頂きました。

はい、できます。仕立上り商品のガード加工には、大きく分けて2通りの方法があります。

  1. ガード液に漬け込み、余分な液を脱液後乾燥させる。
  2. スプレーでガード液を商品に吹き付ける

当社は1の漬け込みで作業します。漬け込みなら、縫い代の中まで、しっかりガードの効果が浸透しますが、吹きつけは縫い代の中までは浸透しません。ということは・・・大きいサイズに仕立直しや寸法直しをしたら、縫い代に隠れていたところはガードが効いていないということもありうるわけです。仕立上がり商品のガード加工のご用命は、ぜひ当社にてお願い申し上げます。

脱色してから色を染め替える場合は、強い薬品で熱を加えて脱色する為、若干生地が細ります。柄も地色も丸々染める場合は、生地はいためません。ただし、せっかく染め替えをしても着用すると破れてしまいそうな、もともと生地が弱っている物は、あまりお勧めいたしません。

泥染めの商品(本泥大島等)は、染料以外に泥成分が生地に残っていることがあり、それが胴裏や帯に色移りする原因の1つです。湯通し加工をしても完全に除去することは困難です。

また、藍染の商品に使用されている染料は、固着染料と呼ばれ一般的な染料の粒子と少々性質が異なります。生地に浸透しにくく色を濃く染め上げるのに何度となく染料に付けては空気に触れさせ発色させるなどの手間がかかり、さらに染料が定着し色移りしづらくなるまでに時間がかかります。(これを藍枯れと呼びます)

泥大島や藍染などを湯通し・色止めすることをおすすめするのはこのためですが、湯通し・色止めしても、着用時の摩擦や体温、汗などにより色移りすることがあります。

店頭にお持ち込みをご希望の方向け

喪服や留袖の家紋を入れ変えたい場合は、生地の状態や、元の紋・入れ替える紋や生地の状態により技法が変わりますので、店頭にてご相談いただくことをお勧めいたします。

  • 紋落としが可能な場合は、紋を入れ替えます。
  • 紋のところの生地が弱っている場合は、白絹に新しい紋を入れて貼り付けて、くけ付ける(切り付け紋加工)、もしくは、白の顔料等で紋を隠して、上から新しい紋を入れます(庄平加工)。

また、女性用の家紋の場合、紋入替をする前に、何処の家紋を入れればよいか、ご両親やご親戚の方に確認することをお勧めいたします。

  1. 嫁いでからも代々生家の女性家系の家紋を入れる
  2. 嫁入り道具の着物は生家の父方の家紋を入れ、嫁いでからは嫁ぎ先の家紋入れる
  3. 嫁入り道具の着物も含め、すべての着物に嫁ぎ先の父方の家紋を入れる、など。
    地域や家系によって①~③のように異なります。

可能ですが、お勧めいたしません。

お勧めしない理由:全体を染料に付け、染める為、以下の問題が発生します。

  1. ものすごく縮む。たとえどれだけ仕上プレスしても、縫い代の中や、縫い糸を元の状態に伸ばすことは非常に困難で、着用時の姿が美しくない。
  2. 着物の状態で染料に漬け込むので、反物を染めることに比べスレが発生しやすい。
  3. 染めた後は必ず蒸し・水通しを十分にしないと、染料が定着せず、襦袢や帯に色移りする危険性が高くなります。仕立上りのままだと、この蒸しや水通しが十分にはできないのです。

最近は寸法を直して着物を着られる方が増えてきておりまして、少々お時間を頂いております。部分的な寸法直しなら2週間、ヤケ直しやシミ抜きが必要ならさらに2週間ほどいただければ幸いです。洗い張りと仕立直しの場合は約1月半頂いております。

はい、できます。通常振袖丈は3尺(113cm)、訪問着などの袖丈は1尺3寸(49cm)です。

袖を短くする方法として、

  1. 袖付けはそのままに、肩山から1尺3寸(49cm)プラス縫い代1~2寸で袖底を切り落とし、縫い上げる。袖丈直しの料金でできます。
  2. 1と同じく袖付けはそのままで、袖底を切らずにすべて縫い代の中に入れてしまう方法もあります。これはいずれ振袖に戻すことを前提にしていますが、戻す頃には今の袖底が汚れて、振袖の途中に汚れが出てしまうことがあるため、あまりお勧めしていません。工料は1より少々高くなります。
  3. 袖底を裁つと袖柄の位置が中途半端になる場合、袖付けに柄合わせが無い物は、袖を全て解いて、袖山や袖底の柄の位置を変えて、袖を作り直すことができます。この場合は袖作りの料金になります。

基本的には、衿と袖のファンデーションや皮脂の汚れを落とす作業です。

すぐそばのその他のシミもサービスで取っておりますが、袖全体にシミがある、衿のスレが目立つ、衿や袖口が変色しているなどは、別途 【シミ抜き】 や色直しが必要となります。

着用後長い期間そのままにすると変色し、生地も弱くなり、お手入れ料金も高くなりますので、こまめなお手入れをお勧めいたします。着用の都度お手入れすると、部分洗いで衿袖口の汚れはほとんど落ちます。